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巨大地震を体験して

巨大地震を体験して

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お知らせ
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 3月11日午後3時前,東北地方にM9という巨大地震が襲いました。震度6強の揺れが比較的長く続き,大津波で海岸の町は壊滅状態となりました。
 これまで健康であった方も,病気で療養中であった方も,津波の被害に遭われた方もいますし,寒さや食料不足のために,避難所や病院で亡くなったかたもおられます。
 仲間の看護師は,ALSの患者さんの避難を助けに向かい,避難させた直後に津波にさらわれ,帰らぬ人となりました。閖上という海岸の町出身の仲間の実家が津波で流されていますし,近所の方は,仙台空港やその近くに駐車させていた車が流されるということが起きています。家を流されたり財産をなくした方々のことを思うと,本当に心が痛みますし,命ということの意味を深く考えさせられることでした。

 弊研究所がある宮城県南部の大河原町は,大きな被害がありませんでしたが,停電と断水が4-5日続きました。水や食料品を求めて,歩きまわったこともあります。その後の余震,新たな地震も続き,いつも揺れているという印象でめまいなのか地震なのかわからなくなるような状態です。
 でも,生きていますし,今は,停電も暖水も解消し,家族と一緒に,寒さを感じることなく過ごせていますし,このような記事も書けるくらいになっていることにありがたさを感じています。

 福島の原発事故の影響も皆無ではないかもしれません。原発事故に関しては政府と東京電力の対応の遅さに怒りを感じることがありますが,まずは,これ以上に被害が拡がらないようにしていただきたいと思います。

 今回の地震を体験した感想を書きたいと思います。

1. 正確な情報を!
 今回のような危機的状況では,情報収集と的確な情報が必須となります。マスコミは,被害が大きいところを中心に伝えていますが,比較的被害が少ない地区の情報は殆どありません。
 被害が比較的少ないこの地区でも,停電,断水などライフラインが4-5日機能しませんでした。そのような時には,噂の影響が大きく,噂だけで,水,ガソリン,食料品を求めて,さまよう結果になります。
 原発事故に関して,「冷静な対応を!」「直ちに健康に影響しない」と政府が言っていましたが,それだけでは,不安が増長することになりかねません。大量被爆のような直後の影響はないかもしれませんが,弱くても長期間放射線に被爆する影響はないとは言えませんので,データを開示して,きちんと説明しなければならないと思います。

 こういう危機的な状況こそ,情報のコントロールタワーが必要と思います。まずは,超法規的に危機的状況を脱してから,次の手だてを考えることが必要と思います。

2. ガソリンなどの燃料不足
 各自治体でもガソリンや燃料不足のために,十分な救援活動が出来なくなっています。報道やインターネットの情報では,救援物資が届いていても,各避難所に届けられないことが起こっていますし,ライフラインの復旧に向かう車両のガソリンが不足しているために,復旧が遅れるということも起こっています。一緒に活動しているクリニックや訪問看護ステーションの医師や看護師の方も,ガソリン不足のために,患者さんのところに行けないという状態もあります。
 報道などでは,プロ野球の開幕を予定通りに行うとか,東京都知事選挙をやるとかやらないとか噂がありますが,緊急な状態ですので,落ち着くまで,2ヵ月くらい順延しても良いのではと思います。夢や希望を与えるプロ野球といわれますが,今は,それをみる余裕があると思えないのですが。

3. もの不足
 医薬品や食料がかなり不足しています。宮城県の物流センター(多賀城,名取)が津波などで影響を受けていますので,その他の地方から届かない限り,医薬品や食料の不足が,今以上に厳しくなると思われます。節電しなければならないという事情もあるかもしれませんが,医薬品や食料を生産する活動を続けていただかなければ,今後も,こちらにも届かないことになります。
 しばらくの間,一般車両への給油や必要性が少ない電気の使用を制限してでも,生産を続ける必要があると思います。
 安定供給が可能と判断されたら,徐々に制限を緩めていけばよいと思います。

4. メールや電話
 安否確認のメールを数々いただきました。本当にありがたいことで,元気をもらいました。僕は携帯に転送していますので,通常は非常に便利なのですが,携帯が通じない状況では,それが仇になることも学びました。携帯の電波状況が悪い状況では,受発信にかなりのバッテリーを消費します。そのため,通常は,3日間くらい持つものでも,数時間から半日でバッテリーが切れてしまいます。乾電池で充電したのですが,いくつあっても足りないくらいでした。 安否確認の気持ちもわかりますが,こういう危機的状況では,家族のみの安否確認にした方がよいのかもしれません。僕の場合,交流していない方から電話を頂いたり,メールを頂きました。非常にありがたいのですが,家族への連絡が取りにくくなりますので,数日後に安否確認しても遅くはないと思いました。
 直後の安否確認は,家族や親族だけにした方が良いかもしれません。 

 今回のような大規模な災害は過去にありませんし,自分のところで起きたらという危機意識のためか,関東地方でも買い占めがあるようですね。少しずつ分け合えばいいのにと思います。僕の家では,冷凍庫に幾つかの食材がありました。停電で解凍されたので,数日間はそれを食べていました。結構持つものです。
 しかし,これから,それらの食料もなくなります。物流が回復すれば何とかなりますが,それまでは,みんなで分けていくことが大切なことと思います。

 今回は,東北,福島,茨城,静岡,千葉で連続して起きていますし,福島原発事故もありますので多くの地域で大変な状況であることは間違いありません。でも,ここから復興しなければ,ならないと思います。
 お互いに助け合うという気持ちをもって,強く生き抜くことが大切のような気がします。

 節電,節約は必要と思いますが,生産活動を抑制するのでは,今後の生活が保障できない状況となると思いますので,被害の少ないところでは,可能な限りの生産活動を続けて欲しいと思います。

 このサイトも,可能な限り,これまでと同様に海外臨床試験情報などをお伝えしていきます。

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