TOP  >  がん総合情報  >  最新エントリー

がん総合情報

 

 ゾレドロネート(商品名ゾメタ)は,アロマターゼ阻害薬投与した乳がん患者の骨量減少を予防することが報告され,RANKL(Receptor activator of NF-κB ligand)抗体であるデノスマブも同様に骨量減少予防効果があることが報告されています。Amgen社は,2009年7月7日,乳がん骨転移に対する治療として,デノスマブとゾレドロネートの直接比較試験で,筋骨格事象までの期間を有意に延長する結果が得られたと発表しています。

...続きを読む

 今年の米国臨床腫瘍学会(ASCO)で,扁平上皮がん以外の進行非小細胞肺がんに対するプラチナ製剤を含む1次化学療法(4サイクル)後の維持療法として,ペメトレキセド(商品名アリムタ)が効果的であることを示したランダム化第III相試験が報告されていますが,その結果に基づいて,ペメトレキセドが,米国で初めて,扁平上皮がん以外の非小細胞肺がんの維持療法剤としてFDAより承認を受けたことを,7月6日,Eli Lilly社が発表しています。

...続きを読む

 スペイン・バルセロナで第11回世界消化器がん学会が開催されましたが,その席上,スニチニブ(商品名スーテント)が膵臓神経分泌腫瘍である進行膵島細胞腫瘍に対して,ランダム化第III相試験で有効性が認められたことが,6月25日,Pfiezer社から発表されています。プレスリリースに基づいて,この情報をお伝えします。

...続きを読む

[更新日:2009年6月28日]
 ゾレドロネート(商品名ゾメタ)は,破骨細胞を介する骨吸収を阻害することにより種々の作用を示します。日本では,高カルシウム血症,骨転移痛に認可されていますが,米国では,1年に1回の静脈内投与で,骨粗鬆症治療薬(商品名Reclast),Paget病治療薬などとして承認されています。
 2007年4月から2009年2月17日までに,FDAの有害事象報告システム(AERS)で市販後調査として,ゾレドロネート投与に関連する腎機能障害や腎不全が24例報告され,それらの報告から,ゾレドロネート投与に際しての注意が喚起されています。

...続きを読む

 昨年の米国臨床腫瘍学会(ASCO)で,卵巣がんに対してパクリタキセルの3週毎投与より,週1回投与が優れていることを示した日本のランダム化比較試験結果が報告されました。今年のASCOでも,卵巣がんに対して,パクリタキセルとカルボプラチンの週1回投与と3週毎投与の効果を比較したオランダのランダム化比較試験が報告され,両群の効果に差がないと報告されました。抄録に基づいて,この情報をお伝えし,問題点について考えてみます。

...続きを読む

 最近,日本でも扁平上皮がん以外の切除不能進行非小細胞肺がんにシスプラチンとの併用で適応拡大されました。今年,米国臨床腫瘍学会(ASCO)で,1次療法の維持療法として,ペメトレキセドの効果を評価したプラセボ比較,二重盲検,第III相ランダム化比較試験結果が報告されました。抄録に基づいて,この情報をお伝えします。

...続きを読む

 先日,今年の米国臨床腫瘍学会(ASCO)で,進行非小細胞肺がんの標準化学療法後の維持療法として効果を評価したプラセボ比較,二重盲検,ランダム化比較第III相試験(SATURN試験)でエルロチニブ(商品名タルセバ)は無増悪生存期間を有意に増加することをお伝えしました。今回のASCOでは,進行非小細胞肺がんの標準化学療法後の維持療法として,ベバシズマブ(商品名アバスチン)とエルロチニブの併用群とベバシズマブとプラセボ投与群の効果を比較したプラセボ比較,二重盲検,ランダム化比較第III相試験(ATLAS試験)結果も発表されています。この試験の情報は,Medscapeや日経メディカルオンラインにも掲載されていましたので,それらに基づいて,この試験結果を紹介します。(SATURN試験の無増悪生存期間のデータがわかりましたので,コメントを訂正しました)

...続きを読む

 切除不能大腸がん患者に対しては,オキサリプラチン(商品名エルプラット),5-FU,ホリナート併用のFOLFOX療法が標準治療と考えられていますが,オキサリプラチンの感覚末梢神経障害のため,時に治療を中断しなければならなくなります。オキサリプラチンの末梢神経障害の予防治療として,種々の試みが行われています。昨年(2008年)の米国臨床腫瘍学会(ASCO)で,プラセボ比較ランダム化比較試験(N04C7試験)の結果,カルシウムとマグネシウム(Ca/Mg)の静脈内投与がオキサリプラチンの末梢神経障害を予防することが確認されていましたが,その試験のさらなる解析結果が,今年のASCOでも報告されたようです。

...続きを読む

 エストロゲン受容体(ER),プロゲステロン受容体(PgR),HER-2が陰性の乳がんは,トリプルネガティブ乳がんと呼ばれ,他の特性を有する乳がんより一般的に予後が不良であることが知られています。これらのトリプルネガティブ乳がんは,BRCA-1の機能不全などの相同的組み換え(homologous recombination)を介するDNA二重らせん修復機能が欠落していることが知られ,基礎研究などで,DNA修復機能が不足しているBRCA-1欠損細胞は,ポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ1(PARP1)阻害に感受性があることから,PARP1阻害薬は,トリプルネガティブ乳がんに効果を示すことが期待されています。米国オーランドで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)で,PARP1阻害薬であるBSI-201のトリプルネガティブ乳がん患者に対する効果を評価したランダム化第II相試験結果が報告されたようです。ASCOのニュース,日経メディカルオンライン,Sanofi-Aventis社のプレスリリースにも取り上げられていますので,これらの情報に基づいてお伝えします

...続きを読む

 血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)と上皮増殖因子受容体(EGFR)などシグナルを阻害するバンデタニブ(商品名ザクティマ)が開発されています。5月29日から米国オーランドで開催されていた米国臨床腫瘍学会(ASCO)で非小細胞肺がん患者を対象とするバンデタニブの3つのランダム化比較試験結果が報告されたようですので,これらの試験について,抄録とAstraZeneca社のプレスリリースに基づいて紹介したいと思います。

...続きを読む