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がん総合情報

 先日,Roche社は,II期またはIII期の結腸がん患者の術後補助療法として,オキサリプラチン(商品名エルプラット),5-FU,ホリナート併用のmFOLFOX6療法単独群とベバシズマブ(商品名アバスチン)(5mg/kg,2週毎)併用する群の効果を比較するランダム化比較第III相試験(NSABP C-08試験)で主要評価項目である無病生存期間に有意差が認められず,結腸がんの再発を抑制するという試験目的が達成できなかったと発表しました。その結果が米国臨床腫瘍学会(ASCO)で発表されたようですので,抄録に基づいてこの情報を紹介します。

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 HER-2過剰発現が認められる胃がんに対して,トラスツズマブ(商品名ハーセプチン)が有効である可能性が示されていますが,米国オーランドで開催されている米国臨床腫瘍学会(ASCO)で,進行胃がん(食道・胃接合部がんを含む)患者を対象として,シスプラチンとフッ化ピリミジン併用の化学療法単独群とトラスツズマブ併用群の効果を比較した,日本を含む国際ランダム化比較第III相試験(ToGA試験)の中間解析結果が報告されています。抄録に基づいて,この情報を紹介します。

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 ポリエチレングリコール(PEG)化リポソーマルドキソルビシン(PLD,商品名ドキシル)は,最近,再発卵巣がんにも適応が追加されました。しかし,PLDに関しては,第II相試験結果が多く,併用薬などその意義については,不明なことが多いことが知られていました。今年(2009年)5月29日-6月2日に米国フロリダ州オーランドで開催されている米国臨床腫瘍学会(ASCO)で,カルボプラチンとPLDの併用療法に関する,進行卵巣がんに対する1次療法としての有効性を評価したイタリアのグループのランダム化第III相試験(MITO-2試験),プラチナ感受性の進行がんの2次療法としての効果を評価したギリシャのグループのランダム化第III相試験(CALYPSO試験)の結果が発表されるようですので,抄録に基づいて,これらの試験を紹介したいと思います。

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 化学療法の経験のない,非喫煙または過去に少し喫煙の経験があり,WHOのPSが0-2,腺がんというゲフィチニブ(商品名イレッサ)が効果を発現しやすいと考えられる進行非小細胞肺がん患者の1次療法として,ゲフィチニブ単独群とカルボプラチンとパクリタキセル併用の化学療法群の効果を比較したランダム化比較試験(IPASS試験)の結果は,昨年,幾つかの学会で報告されています。2009年5月29日から米国オーランドで開催される米国臨床腫瘍学会(ASCO)で,EGFR遺伝子変異などのバイオマーカーと効果の関連性を解析した結果が発表されるようです。この発表に先立ち,5月14日に開催されたpresscastでその概要が報告されておりますので,このpresscastの情報と抄録に基づいて,その成績を紹介します。

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 MDアンダーソンがんセンターの上野直人先生が主宰するチームオンコロジー.Comに連載コラム「vol.16 がん医療のチームの一員としての製薬企業の役割:part 3」がアップされました。 
http://c5-mdacc-education.tsoffice.ne.jp/column/column_setoyama.php4?f=090525.inc

 がん医療における製薬企業の役割について3回に分けて意見を述べたものです。第1回目から第3回目まで,読んでいただき,ご意見をいただければ幸いです。
http://c5-mdacc-education.tsoffice.ne.jp/column/column_setoyama.php4?f=090325.inc
http://c5-mdacc-education.tsoffice.ne.jp/column/column_setoyama.php4?f=090420.inc

 製薬企業の方々には多少厳しい意見かも知れませんが,誇りをもった,患者さんに役立つような製薬企業人が多くなって欲しいと心から期待しています。

 上皮増殖因子受容体(EGFR)の下流にあるRasやRafが増幅した状態(KRAS遺伝子変異,BRAF遺伝子変異)では,EGFR阻害剤は効果を発揮しにくいことが知られており,EGFR阻害薬の抵抗性に関与する因子の一つと言われています。今年5月29日より米国フロリダ州オーランドで開催される米国臨床腫瘍学会(ASCO)で,進行非小細胞肺がんの1次療法として,エルロチニブ(商品名タルセバ)とRafキナーゼ阻害作用を有するソラフェニブ(商品名ネクサバール)との併用療法に関する第II相試験結果が発表されるようです。

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 2008年のサンアントニオ乳がんシンポジウムで,ホルモン受容体陽性閉経後転移性乳がんの1次療法としてレトロゾール(商品名フェマーラ)単独療法とレトロゾールとラパチニブ(商品名タイケルブ)併用療法の効果を比較する二重盲検,ランダム化比較試験(EGF30008試験)結果が報告されています。今年の米国臨床腫瘍学会(ASCO)で,このEGF30008試験に関する,種々の解析結果が報告される予定のようです。抄録に基づいてこれらの報告を紹介したいと思います。

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 米国臨床腫瘍学会(ASCO)の2009年総会が米国フロリダ州オーランドで5月29日より開催されますが,開催に先立ち,抄録集が公開されています。その抄録集から興味ある研究成績について,数回に分けて紹介したいと思います。
 今回は,プラチナ製剤を含む1次療法を行った非小細胞肺がん患者に対するエルロチニブ(商品名タルセバ)による維持療法の効果を評価する第III相試験(SATURN試験)の結果を紹介します。この試験成績に関しては,2008年11月6日に,Genentech社とOSI Pharmaceuticals社が,エルロチニブを維持療法として投与した群が良好な結果を示したことを発表しています
 

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 FDAのMedWatchは,5月8日,OSI社,Genentech社とともに,エルロチニブ(商品名タルセバ)の新たなに使用上の注意を追加したと発表しました。これらには,消化管穿孔,水泡形成やスティーブンス・ジョンソン症候群(皮膚粘膜眼症候群)と推察される剥脱性皮膚炎,角膜穿孔または潰瘍形成などが含まれ,エルロチニブ投与中に報告されたとのことです。時に致死的になることもあるようですので,十分な注意が必要と思われます。
FDA MedWatch
http://www.fda.gov/medwatch/safety/2009/safety09.htm#Tarceva

 Roche社は,5月6日,これまでの治療に奏効しなくなった脳腫瘍(神経膠芽腫)の治療薬としてベバシズマブ(商品名アバスチン)が米国FDAより承認されたと発表しています。

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