がん総合情報

 米国FDAの腫瘍薬諮問委員会(Oncologic Drugs Advisory Committee,ODAC)では,HER-2陰性転移性乳がん治療薬としてのベバシズマブ(商品名アバスチン)の適応を取り消すことを12対1で推奨していましたが,2011年11月18日,FDA長官が,ベバシズマブの乳がんの適応を取り消すことにしたと発表しています。

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[更新日:2011年6月16日]
 VEGFRキナーゼなどのマルチキナーゼ阻害作用を示すソラフェニブ(商品名ネクサバール)は進行肝細胞がんに有効性があると報告され,世界的に標準治療として評価されています。今年の米国臨床腫瘍学会(ASCO)で,進行肝細胞がん患者を対象として,ソラフェニブとスニチニブ(商品名スーテント)の効果を比較する台湾のランダム化比較試験(SUN1170試験)結果が報告されています。抄録などの情報に基づいて,その結果を紹介します。

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[更新日:2011年6月13日]
 
エストロゲン受容体,プロゲステロン受容体,HER-2がともに陰性のいわゆるトリプルネガティブ乳がんに対して,ポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ(PARP)阻害薬の効果が期待され,第II相試験では,イニパリブが有望な結果を示していました。米国シカゴで行われた米国臨床腫瘍学会(ASCO)で,トリプルネガティブ転移性乳がんを対象として,カルボプラチンとゲムシタビンの化学療法群とそれらにイニパリブを併用した群の効果を評価するランダム化比較試験結果が報告されていますので,抄録に基づいて紹介します。

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[更新日:2010年2月9日]
 Genentech社は,これまで治療の経験のあるプラチナ感受性卵巣がん患者を対象として,化学療法(カルボプラチン,ゲムシタビン)単独群と化学療法とベバシズマブ(商品名アバスチン)15mg/m2,3週毎投与の併用及びアバスチンの継続投与群の効果を比較するランダム化第III相試験(OCEANS試験)で,ベバシズマブ併用群が主要評価項目である無増悪生存期間を有意に改善したと報告しています(詳細な結果は示されていません)。

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[更新日:2011年2月2日]
 EGFRチロシンキナーゼ阻害剤であるゲフィチニブ(商品名イレッサ)は,活性型EGFR遺伝子変異がある非小細胞肺がん患者の1次療法として,標準化学療法より効果的であることが示されています。エルロチニブ(商品名タルセバ)は,ゲフィチニブより親和性が強いためか,必ずしもEGFR遺伝子変異が必要ではないと報告されてきましたが昨年の欧州臨床腫瘍学会(ESMO)では,ゲフィチニブと同様に,活性型EGFR遺伝子変異がある非小細胞肺がん患者の1次療法として,標準化学療法よりエルロチニブが効果的であるというOPTIMAL試験結果が報告されていました。同様な第III相比較試験(EURTAC試験)がスペインで行われていましたが,この結果でも,OPTIMAL試験と同様に,エルロチニブは活性型EGFR遺伝子変異がある例に効果的であることが認められたと発表されています。

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 エストロゲン受容体,プロゲステロン受容体,HER-2がともに陰性のいわゆるトリプルネガティブ乳がんに対して,ポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ1(PARP1)阻害薬の効果が期待され,PARP-1阻害剤であるiniparibのランダム化比較第II相試験結果が報告されています。その結果を受けて,第III相試験が行われていたようですが,1月27日,Sanofi-Aventis社は,その結果の一部を発表しています。

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[更新日:2010年12月18日]
 米国FDAの腫瘍薬諮問委員会(Oncologic Drugs Advisory Committee,ODAC)では,今年7月にHER-2陰性転移性乳がん治療薬としてのベバシズマブ(商品名アバスチン)の適応を取り消すことを12対1で推奨したと発表しています。12月16日のFDAのプレスリリースで,ベバシズマブのこの適応を削除する方針であることが,米国FDAより発表されています。

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 米国FDAのホームページに,2010年にFDAから承認を受けた抗がん剤が紹介されています。このホームページの情報に基づいて,承認された抗がん剤を紹介します。

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 EGFRチロシンキナーゼ阻害薬であるゲフィチニブ(商品名イレッサ)は,活性EGFR遺伝子変異が認められる非小細胞肺がん患者の1次療法として,標準化学療法より優れた無増悪生存期間を示すことが認められていますが,エルロチニブ(商品名タルセバ)に関しては,そのような効果があるかどうか明らかではありませんでした。2010年10月8日-12日にイタリア・ミラノで開催された欧州臨床腫瘍学会(ESMO)で,活性EGFR遺伝子変異がある非小細胞肺がん患者の1次療法として,エルロチニブ単独群とゲムシタビン,カルボプラチン併用の化学療法の効果を比較したランダム化比較試験(OPTIMAL試験)結果と効果予測因子の検討結果が報告されています。抄録や種々の情報に基づいて,この結果を紹介します。

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 キメラ化抗EGFR抗体であるセツキシマブ(商品名アービタックス)は,再発または転移性の頭頚部がんにプラチナ製剤との併用で優れた効果が認められています。Amgen社は,8月11日,再発または転移性の頭頚部扁平上皮がんの1次療法として,シスプラチンと5-FU併用化学療法に完全ヒト抗EGFR抗体であるパニツムマブ(商品名ベクチビックス)の併用効果を検討したSPECTRUM試験で,併用効果が確認できなかったと発表しています。

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