TOP  >  がん総合情報  >  がん医療総論  >  経口ドラマドール製剤(商品名トラマール)が承認されました

がん総合情報

経口ドラマドール製剤(商品名トラマール)が承認されました

カテゴリ : 
がん医療総論
閲覧 (6059)

 トラマドールは,オピオイド受容体作動作用とセロトニン,ノルアドレナリンの再取り込みを阻害することで下行性抑制系の活性化作用を有する鎮痛剤として知られています。日本では,注射剤しか承認されていませんでしたが,日本新薬(株)は,7月23日,トラマドールの速放性経口製剤(商品名トラマール)が厚生労働省から承認されたと発表しています。


日本新薬(株)プレスリリース
http://www.nippon-shinyaku.co.jp/topics/ns2010/2244

 トラマドールは,オピオイド受容体作動作用とセロトニン,ノルアドレナリン再取り込み阻害作用を併せ持つ薬剤ですが,μオピオイド受容体の親和性は,モルヒネと比較して低いことが知られ,アセトアミノフェンやNSAIDsが効果を示さない「軽度から中等度のがん疼痛」の治療薬と位置づけられています。
 米国では,1日1回投与の徐放製剤が発売されていますが,日本では,速放製剤のみの承認となります。

 「軽度から中等度のがん疼痛」の鎮痛薬として,コデインやオキシコドンなどが使用されていますが,トラマドール速放経口製剤が承認されましたので,この部分の鎮痛治療の質がより向上することを期待しています。

 しかし,先日,米国FDAにより,トラマドールによる自殺の増加に関して注意が喚起されていましたように,セロトニン,ノルアドレナリン再取り込み阻害作用を有しますので,中枢神経に作用する薬剤との併用の際には,十分な注意が必要になると思います。

<関連情報>
新薬情報:トラマドール徐放製剤,FDAより承認
http://clinicalscience.info/modules/canser_info_blog/details.php?bid=274
トラマドール徐放製剤
http://clinicalscience.info/modules/cancer_research/details.php?bid=115&uid=2

ログイン

ユーザ名:

パスワード:



パスワード紛失