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Fumiさん,いつまでも見守っていてください

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その他の情報
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 先ほど,Fumiさんが,ご家族が見守る中,今朝,安らかに旅立たれたとご主人から連絡がありました。
 昨年4月,僕がブログを立ち上げ,患者会を調べているときに,医療専門職に的確な情報やアドバイスを求め,闘病仲間と共に悩み,考え,励まし,お互いの知恵を出し合い,前向きに闘病に向かえることができるような場である「かざぐるま」〜がん患者と家族の会〜があることを知りました。
 その活動内容に興味を持ち,失礼とは思ったのですが代表であるFumiさんにメールさせて頂きました。
 Fumiさんからお返事をいただき,闘病生活を教えて頂きました。
 骨痛があり色々調べた結果,肺がん(腺癌)であることがわかり,余命2カ月と宣告されたそうです。その後,抗がん剤治療,放射線治療を繰り返し,副作用と戦いながら5年以上も過ごされていました。
 Fumiさんは,その間,患者さんの相談を受け始め,「かざぐるま」〜がん患者と家族の会〜を設立しました。
かざぐるまホームページ
http://www.kazaguruma.org/

 抗がん治療が効きにくい腺癌ですが,治療歴を拝見しますと,本当に奇跡的とも思われる経過です。これを支えた医師の方々もすごいのですが,医師を信頼し,これらの治療をよく勉強され,ご自分の副作用や体調の変化を克明に記録され,それを医師に伝えるFumiさんとの共同作業で勝ち取った成果のような気がします。
 Fumiさんは,担当の医師とのコミュニケーションをとり,自分なりに納得した治療を受けるように多くの患者さんに勧めていました。医師任せにするのではなく,ご自分が勉強すると同時に医師や看護師,薬剤師にご自分の状態をきちんと話し,納得した治療を受けられることを実践されていたことは本当に素晴らしいことと思います。
 そして,ご自身が辛い闘病生活をおくりながら,多くの患者さんを励まし,また,若い医師を育てるために活動をしていたFumiさんには人生とは何かという大切なことを教わったような気がします。
 
 患者会「かざぐるま」では,薬学専門の立場から3回講演させていただきました。一番前の席で,目を輝かせ,熱心に聞いておられたFumiさんの姿は忘れられません。
 特に,今年の6月の講演の時には,Fumiさんは,1週間前に転倒されたために,車椅子で登場されました。冒頭の挨拶で,車椅子から立ち上がり,骨折予防に装着しているコルセットを参加の方々にお見せするために,シャツをたくし上げました。そして,脱毛で毛髪が生え始めた姿を見せるために,ウイッグを外して見せていたことが印象的です。あのときもあまり状態が良くなかったと思いますが,コルセットを見せたり,ウイッグを外して見せるというFumiさんの姿に力強さを感じました。
  その後,徐々に状態が悪化して,入院,そして緩和ケア病棟へと移られることになり,穏やかにご家族との時間を過ごされているとお聞きしていました。

 がん医療に関わる医療専門職として,Fumiさんとの出会いの影響はかなり大きく,現在の活動の根幹をなす考え方をお教えいただいたように思います。これからも,Fumiさんの教えを胸に刻み,活動していきたいと思います。
 Fumiさん,長い間お疲れ様でした。そして,ありがとうございました。ゆっくりお休みになり,天国から見守っていてください。
 ご主人もお疲れ様でした。ご主人の支えがあったからこそ,Fumiさんはあのような活動が出来たと思いますし,安心して旅立たれたのだろうと思います。これからも,良き友人としておつきあいをいただきますようお願いします。

 先日,marikoさんが旅立たれて,今回はFumiさんです。本当に寂しく思います。