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リンパ浮腫にも体重が関係する?!

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その他の症状
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 以前のように拡大手術が行うことが少なくなり,治療後にリハビリなどを行うことになってきてから,乳がんや婦人科がんに治療後にリンパ浮腫の頻度は減少していますが,それでもリンパ浮腫で苦悩される患者さんがおられます。
乳がん治療後のリンパ浮腫には体重減少も効果的ではないかという研究報告が,最新のCancer誌(5月15日)に掲載されています。
Shaw C et al. Cancer 2007;109:1949-1956.

 多くの研究では,肥満や体重過剰の患者さんが乳がんの治療後にリンパ浮腫を起こしやすいことが示唆されていますので,この研究では,リンパ浮腫がある乳がん治療後の患者さん64名を対象に,エネルギー摂取量を減少した体重減少を図る群,エネルギー摂取量を変えないで低脂肪食とする群,食事はそのままにする対照群にランダムに割り付けし,24週後にリンパ浮腫の腕の容積を測定し,それに対する効果を比較しています。
 二つの食事を変えた群は対照群に比較して,体重(P =0.006),肥満度指数(BMI)(P =0.008)及び4つの部位の皮下脂肪(P=0.044)とも低下しています。
食事を変えた群は,有意差はありませんが,どの群の方も体重減少と腕の容積の減少と相関がみられたと報告しています。
 リンパ浮腫のケアに関しては,リンパマッサージや色々なことが行われています。詳細は,新潟県立がんセンターと国立がんセンターのホームページを参考にして下さい。
新潟県立がんセンター・リンパ浮腫
国立がんセンター・がん情報サービス

 体重減少は劇的な改善効果ではないようですが,リンパ浮腫の改善効果もあるようですし,体重減少は再発のリスクを低下させることも知られていますので,低脂肪の食事とともに,適切な運動をして,体重過剰にならないように気をつけることも必要ではないかと思います。
 新潟県立がんセンターのホームページには,「バランスのよい低塩分、繊維食品を摂り理想体重を維持する。喫煙、アルコールを避ける。浮腫は高蛋白組織だが,低蛋白食では改善せず結合織を弱め,悪化させる。食事は,簡単な蛋白質(チキン,魚,豆腐)が望ましい。」と記載されていますので,低脂肪でも豆腐や魚などの蛋白を摂取することが必要のようです。
 乳がんや婦人科がんの治療の際に,医師や看護師の方から説明されることが多いと思いますが,リンパ浮腫を予防や起きたときのケアについて,医師と看護師に相談されることをお勧めします。

追記:ある方から,非常に参考となるリンパ浮腫に関する国立病院四国がんセンターのパンフレットをご紹介頂きましたので,ここでも紹介させて頂きます。
四国がんセンターリンパ浮腫パンフレット1
四国がんセンターリンパ浮腫パンフレット2
四国がんセンターリンパ浮腫パンフレット3

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