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ブロッコリーは,喫煙者の肺がんのリスクを低下させる可能性がある?

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がんの療養生活
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米国で開催された米国がん研究学会(AACR)のがん予防研究に関する年次総会(Annual International Conference on Frontiers in Cancer Prevention Research)で,ブロッコリーは,喫煙者の肺がんのリスクを低下させる可能性があるとの研究成績が報告されたことが,AACRのプレスリリースに掲載されていました。


米国がん研究学会(AACR)プレスリリース

がんの療養生活には適切な栄養と適切な運動が重要であることをお伝えしてきていますが,その中でも,葉酸を含むブロッコリーやアブラナ科の野菜は,がんのリスクを低下する可能性があることが報告されています。
ブロッコリーおじさん
http://clinicalscience.info/modules/cancer_support/details.php?bid=42
がん研究の専門学会でも
http://clinicalscience.info/modules/cancer_support/details.php?bid=23

今回の研究では,喫煙状態でマッチさせた肺がん患者の方と肺がんではない方を対照とする症例-対照試験で,ブロッコリーを含むアブラナ科の野菜の摂取状況を調べ,肺がんの発生との関連性を調べ,喫煙者でもブロッコリーは肺がんの発生を抑制し,特に,以前に喫煙の経験のある方では顕著に肺がんの発生が低下したことが報告されています
 喫煙の経験のある方では,アブラナ科の野菜の種類,喫煙期間,喫煙数に応じて,肺がんの発生の低下効果は異なるようですが,20%~50%低下することのようです。しかし,現在喫煙している方は,生のアブラナ科の野菜の摂取のみが肺がんの発生の低下に関連しているようですし,他の一般的な野菜や果物では,そのような効果は認められていないようです
 更に,喫煙が大きな原因と考えられている扁平上皮がんや小細胞がんに著明な肺がんリスクの低下が認められているようです。
 米国がん研究学会という米国の専門学会のプレスリリースですが,詳細は不明ですので,断定的なことは言えません。
 しかし,発表した研究者は,「ブロッコリーは治療薬ではないが,禁煙できない方には,リスクを下げる可能性もありますし,これまで喫煙の経験があり現在禁煙している方には,アブラナ科の野菜を摂取することで効果が期待できる」と述べているようですし,喫煙者,特に,これまで喫煙の経験があり現在禁煙している方は,ブロッコリーを食べることは悪いことではないと思いますし,肺がんのリスクを低下する可能性もあります。

 ですが,禁煙が最も有効な肺がんのリスクを下げる方法であることには間違いありません。

 治療の経験のあるがん患者さんでも,ブロッコリーや芽キャベツなどのアブラナ科の野菜を多く食べることは,がんの療養生活にも重要かもしれません。