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間質性肺炎

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 城山三郎氏が,22日ウィルス疾患の治療中に間質性肺炎で亡くなられました。
 サラリーマン時代に,城山三郎氏の著書である「落日燃ゆ」,「男子の本懐」,「官僚たちの夏」,「毎日が日曜日」をよく読みましたし,最近では,「旗振るな/旗振らすな/旗伏せよ/旗たため……ひとみなひとり/ひとりには/ひとつの命」という詩にあるように,旗一つで人をあおり,絡めとるようにみえる組織的な動きに抵抗する城山三郎氏に共感する部分が多くありました。

 その城山三郎氏が,ウィルス疾患の治療中に間質性肺炎で亡くなったとの報道がありましたので,抗ウィルス治療薬の影響もあったのではと推察していました。
薬剤性間質性肺炎については,最近では,社会問題にもなったイレッサの致死的な副作用が知られていますが,どんな薬剤でも引き起こす可能性があります。

薬物性間質性肺炎には,大きく分けて2つの機序があると考えられます。
一つは,ブレオマイシン,シクロフォスファミドなどの抗がん剤やその代謝物が直接肺血管内皮細胞や肺胞上皮細胞を傷害することによる細胞障害性間質性肺炎と抗生物質,抗不整脈薬,インターフェロンなどのサイトカインや漢方薬のような薬剤で免疫反応を変調させることにより引き起こされるアレルギー性間質性肺炎があります。
 アレルギー性間質性肺炎は,その発症が急速であり,出現後,数日後に人工呼吸管理を要するものがあります。

イレッサは,このアレルギー性間質性肺炎が原因とも考えられていますが,イレッサだけでなく,全ての薬剤により起こる可能性があると考えた方がよさそうです。
 頻度は極々わずかでも,どんな医薬品でも,このような致死的な副作用を起こす可能性があります。

 薬剤性間質性肺炎は,軽度であれば投与を中止するだけで改善することがありますが,重症の場合には,ステロイド治療が有効であり,酸素療法と呼吸管理,感染予防を並行して行うことがあります。

 抗がん剤や分子標的治療薬は,間質性肺炎を起こす可能性がありますので,最初に投与する時には,息切れ,咳や痰の出現,発熱,酸素飽和度をチェックしながら,慎重に投与することが必要になると思います。
 繰り返しますが,どんな薬剤でも,致死的な副作用を起こす可能性がありますので,致死的にならないように注意して投与することが基本であることを理解して頂きたいと思います。 

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