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がん臨床研究情報

 [更新日:2019年5月13日]

 抗PD-1抗体の免疫チェックポイント阻害薬であるニボルマブ(商品名オプチーボ)は進行非小細胞肺がんの2次療法としては有効性が認められましたが,1次療法としては,ネガティブの結果が示されていますが,抗CTLA-4抗体であるイピリムマブ(商品名ヤーボイ)との併用効果を検討した第II相試験(CheckMate-568 試験)では,腫瘍のPD-L1発現レベルにかかわらず,1次療法として,奏効する可能性が最も高い例の有効なカットオフ値は,腫瘍遺伝子変異量(Tumor Mutational Burden:TMB)が10変異/Mb(メガベース)(mut/Mb)以上であることが確認されています。Journal of Clinical Oncology誌のオンライン版に,CheckMate-568 試験に参加した患者を用いて,有効性に関わるPD-L1発現とTMBの関連性を検討した研究論文が掲載されています。

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 [更新日:2019年5月10日]

 最近,日本でもIII期胃がんの術後補助化学療法としてドセタキセルとS-1(商品名ティーエスワン)の併用が効果的であることが報告されています。Lancet誌のオンライン版に,切除可能局所進行胃がんまたは胃-食道接合部がんに対する周術期化学療法として,5-FU,ホリナート,オキサリプラチン,ドセタキセル併用のFLOT療法とエピルビシン,シスプラチン,5-FU併用のECF療法またはエピルビシン,シスプラチン,カペシタビン併用のECX療法の効果を比較するオープンラベル,ランダム化比較第II相/第III相試験(FLOT4試験)結果が掲載されています。

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 [更新日:2019年5月9日]

 マクロサテライト不安定性(MSI)は免疫チェックポイント阻害薬の効果発現因子であり,マイクロサテライト安定性を有する転移性大腸がんは免疫チェックポイント阻害薬に効果を示さないことが知られています。Lancet Oncology誌のオンライン版に,MSIの上限が5%である大腸がんの3次療法として,抗PD-L1抗体のアテゾリズマブ(商品名テセントリク)とMEK1およびMEK2を阻害活性を示すコビメチニブの併用群,アテゾリズマブ単独群およびレゴラフェニブ(商品名スチバーガー)単独群の効果を比較するオープンラベル,ランダム化比較第III相試験(IMblaze370試験)結果が掲載されています。

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 [更新日:2019年4月26日]

 限局型小細胞肺がんに対しては,化学療法と放射線療法を同時期に行う同時化学放射線療法が標準と考えられていますが,放射線療法の至適スケジュールに関しては議論のあるところでした。2017年の報告ですが,Lancet Oncology誌に,限局型小細胞肺がん患者を対象に,化学療法と併用する際の放射線照射方法として,通常照射法と過分割照射法の効果を比較し,過分割照射法の優越性を評価するオープンラベル,ランダム化比較第III相試験(CONVERT試験)結果が掲載されています。

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 [更新日:2019年4月24日]

 進展型小細胞肺がん患者の1次療法として,世界的にはシスプラチンとエトポシド併用群(EP群)が標準とされていましたが,日本で行われたシスプラチンとイリノテカン併用群(IP群)の全生存期間がシスプラチンとエトポシド併用群に比較して有意に良好であることが示されました。しかし,この結果を北米で追試したSWOG S0124試験では,進展型小細胞肺がんに対して,IP療法が有意に全生存期間が優れているということが,北米で確認されませんでした。その理由として,日本で行われた試験では,全生存期間に有意差(P<0.001)が認められたためにデータモニター委員会の推奨に従って試験を早期に中止していることが関連する可能性があること,J9511試験では患者背景因子がIP群が有利になっていること,また,米国と日本での人種差も影響していると考えられています。Cancer Research and Treatment誌に韓国の進展型小細胞肺がん患者の1次療法として,EP群とIP群の効果を比較したランダム化比較第III相試験結果が報告されています。

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