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がん臨床研究情報

 ホジキンリンパ腫の標準治療として,ドキソルビシン,ブレオマイシン,ビンブラスチン,ダカルバジン併用のABVD療法で,I期やII期の初期の場合には,4-6コース行い,病変があるリンパ節への領域照射が併用されることが一般的と知られています。New England Journal of Medicine誌に,初期ホジキンリンパ腫患者を多少に,ABVD療法2サイクル実施群と4サイクル実施群,領域照射として20Gy照射した群と30Gy照射した群の効果を比較する2×2要因デザインによるランダム化比較試験(HD10)試験結果が報告されています。

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 HER-2陽性乳がんには,トラスツズマブ(商品名ハーセプチン)などの抗HER-2療法が標準と評価されています。HER-2の発現は,他のがん種でも認められていますが,抗HER-2療法が効果的という報告は多くありません。2009年の米国臨床腫瘍学会(ASCO)でHER-2陽性の胃がんに対して,トラスツズマブと化学療法の併用療法が効果的であることを示したランダム化比較試験(ToGA試験)が発表されていましたが,Lancet誌のオンライン版にこの試験結果の論文が掲載されています。この論文のサブグループ解析では考えさせられる結果になっています

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 ゾレドロネート(商品名ゾメタ)などのビスホスフォネート製剤は,骨吸収マーカーが亢進した例に対し,生存期間延長などの効果がある可能性が指摘されています。Annals of Oncology誌のオンライン版に,ゾレドロネート投与を受けた骨転移が認められるホルモン抵抗性前立腺がんを対象として,骨吸収マーカーである尿中N-テロペプチド(uNTx)と全生存期間,骨格関連事象(SRE)との関連性を検討した研究論文が掲載されています。

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 転移性大腸がんの標準化学療法として,オキサリプラチン,5-FU,ホリナート併用のFOLFOX療法やイリノテカン,5-FU,ホリナート併用のFOLFIRI療法が知られていますが,5-FUの急速静脈内(ボーラス)投与と持続静脈内投与を併用するため煩雑な投与方法になっていました。Lancet Oncology誌のオンライン版に,転移性大腸がんの2次療法としてイリノテカンとS-1(商品名ティーエスワン)併用のIRIS療法とFOLFIRI療法の効果比較(FOLFIRI療法に対するIRIS療法の非劣性評価)を行ったランダム化比較試験(FIRIS試験)結果が掲載されています。

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 WHOやがん対策基本法では,がん治療の早期からの緩和ケアの必要性が提唱されています。今年(2010年)の米国臨床腫瘍学会(ASCO)で,転移性非小細胞肺がん患者を対象に,標準的がん医療のみを提供した群と標準的がん医療に加えて緩和ケアを提供した群のQOL,心理的症状及び全生存期間に対する効果を比較したランダム化比較試験結果が報告されていましたが,New England Journal of Medicine誌にその試験結果が掲載されています。

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