がん臨床研究情報

 [更新日:2018年7月31日]

 パクリタキセルは優れた抗腫瘍効果を有し,種々のがん種で標準薬物療法の一つに位置づけられていますが溶解性が非常に悪いため,非常に溶解性の高い溶剤を用いることになります。そのため,アルブミン結合し,ナノ粒子化した製剤(nab-パクリタキセル,商品名アブラキサン)が開発されています。JAMA Oncology誌に,HER2陰性乳がん患者を対象に,術前化学療法としてパクリタキセルとnab-パクリタキセルの病理学的完全奏効(pCR)に対する効果を比較するランダム化比較第III相試験(ETNA試験)結果が報告されています。

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 [更新日:2018年7月26日]

 Early Breast Cancer Trialists' Collaborative Groupのメタ分析で初期乳がんの術前化学療法と術後化学療法の効果を比較した結果,遠隔転移再発,全死亡率,乳がん特異的死亡率には両群の差は認められませんでした。またトリプルネガティブ乳がんに関して,プラチナ製剤を含む術前化学療法の意義について議論があります。Annals of Oncology誌にトリプルネガティブ乳がん患者に対するプラチナ製剤を含む術前化学療法の意義を評価するメタ分析結果が掲載されています。

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  [更新日:2018年7月25日]

 抗PD-l抗体などの免疫チェックポイント阻害薬はがん患者の免疫抑制を解除することで免疫学的に抗腫瘍効果を発現することが知られています。ホスファチジルセリンのシグナル伝達経路阻害剤であるバビツキシマブは腫瘍内の活性化T細胞を増強し抗腫瘍効果を発揮することが期待されています。Annals of Oncology誌に,これまでプラチナ製剤を含む2剤併用化学療法後に増悪した非扁平上皮非小細胞肺がん患者を対象に,ドセタキセルとバビツキシマの併用効果を評価するプラセボ比較,二重盲検,ランダム化比較第III相試験(SUNRISE試験)結果が掲載されています。

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 [更新日:2018年7月19日]

 ホルモン受容体陽性,HER2陰性進行乳がん患者の1次療法として,アロマターゼ阻害薬レトロゾール(商品名フェマーラ)とCDK4/6阻害薬のリボシクリブの併用効果を評価するランダム化第III相試験(MONALEESA-2試験)で,有意な無増悪生存期間の改善が認められています。Annals of Oncology誌に,この試験の追跡結果と探索的バイオマーカー解析結果が掲載されています。

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 [更新日:2018年7月19日]

 非ステロイド性アロマターゼ阻害薬(レトロゾール,アナストロゾール)に抵抗性を示したホルモン受容体陽性閉経後乳がん患者を対象に,ステロイド性アロマターゼ阻害薬であるエキセメスタン単独とエキセメスタンとエベロリムス(商品名アフィニトール)の併用を比較した試験でエベロリムス併用群の無増悪生存期間が有意に改善していることが示されています。JAMA Oncology誌のオンライン版に,ホルモン療法抵抗性のエストロゲン受容体陽性進行乳がんを対象に,エキセメスタンとエベロリムスの併用群,エベロリムス単独群,カペシタビン(商品名ゼローダ)の効果比較を行ったオープンラベル,ランダム化比較第II相試験(BOLERO-6試験)結果が掲載されています。

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