がん臨床研究情報

 [更新日:2017年9月22日]

 悪性胸膜中皮腫は,外科療法の適応になることは少なく,シスプラチンとペメトレキセド(商品名アリムタ)の併用療法が標準的治療とされています。Journal of Clinical Oncology誌のオンライン版に,悪性胸膜中皮腫に対する1次療法として,シスプラチンとペメトレキセドの併用療法に経口アンギオキナーゼ阻害薬として開発されているニンテダニブの併用効果を評価するプラセボ比較,二重盲検,ランダム化比較第II相試験(LUME-Meso試験)結果が掲載されています。

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 [更新日:2017年9月20日]

 PARP阻害薬は,ポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ(PARP)が亢進し,BRCA1またはやBRCA2の変異を認める乳がんや卵巣がんに効果的であることが報告されています。また,第II相試験でプラチナ感受性卵巣がんの維持療法としてのPARP阻害薬オラパリブの有効性が示唆されています。Lancet Oncology誌に,プラチナ感受性卵巣がんの維持療法としてのオラパリブの効果を検証するプラセボ比較,二重盲検,ランダム化比較第III相試験(SOLO2/ENGOT-Ov21試験)結果が掲載されています。

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 [更新日:2017年9月15日]

 VEGFR-1,2,3およびKitのチロシンキナーゼを阻害するモテサニブは,進行非小細胞肺がん患者を対象として,カルボプラチン,パクリタキセル併用効果を検討したランダム化比較試験(MONET1試験)では,主要評価項目である全生存期間に関しては有意な改善を認めていませんでしたが, アジア人の対象患者での解析では,全生存期間の有意な改善が認められています。Journal of Clinical Oncology誌のオンライン版に,東アジアでのIV期または再発非扁平上皮非小細胞肺がん患者を対象にカルボプラチンとパクリタキセル併用化学療法にモテサニブを併用するプラセボ比較,二重盲検,ランダム化比較第III相試験(MONET-A試験)結果が掲載されています。

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 [更新日:2017年9月14日]

 強力で選択的な汎PI3K経口阻害薬と知られるピクチリシブは,アロマターゼ阻害薬などのホルモン療法に抵抗性を示す乳がん患者を対象としたランダム化比較試験FERGI試験やPEGGY試験で有効性は認められていません。また汎クラス1PI3K阻害剤ブパルリシブもパクリタキセルとの併用効果を評価していますが,ピクチリシブと同様に,HER2陰性局所進行/転移性乳がん患者の無増悪生存期間を改善していません。Lancet Oncology誌に,アロマターゼ阻害薬投与にもかかわらず増悪した閉経後,ホルモン受容体陽性,HER2陰性進行乳がん患者を対象として,フルベストラン(商品名フェソロデックスト)とブパルリシブの併用効果を評価したプラセボ比較,二重盲検,ランダム化比較第III相試験(BELLE-2試験)結果が掲載されています。

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 [更新日:2017年9月11日]

 抗PD-1抗体であるニボルマブ(商品名オプジーボ)やペムブロリズマブ(商品名キートルーダ),抗体PD-L1抗体であるアテゾリズマブ(商品名テセントリック) などの免疫チャックポイント阻害剤は,非小細胞肺がんの2次以降の治療法として有効であることが示されていますが,1次療法としては,ペムブロリズマブはポジティブな結果が得られていましたが,ニボルマブについてはネガティブでした。New England Journal of Medicine誌のオンライン版に,2サイクル以上の化学放射線療法後に増悪が認められないIII期非小細胞肺がん患者に対する地固め療法として,抗PD-L1抗体であるデュルバルマブ(商品名イムフィンジ)の効果を評価するプラセボ比較,二重盲検,ランダム化比較第III相試験(PACIFIC試験)結果が掲載されています。

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