がん臨床研究情報

 ゾレドロネート(商品名ゾメタ)は,乳がんの予後を改善する可能性が指摘されています。National Comprehensive Cancer Network(NNCN)の機関誌であるJournal of National Comprehensive Cancer Network誌に初期乳がんの補助療法としてビスホスフォネートの評価を行ったランダム化比較試験を用いて,全生存期間,遠隔再発,骨転移に対する効果に関するメタ分析を行った結果が掲載されています。

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 最近,米国FDAがホルモン抵抗性前立腺がんに免疫細胞治療薬を承認したこともあり,がんの免疫療法が新たな展開に入ってきていると思います。また,血管新生阻害作用を有するベバシズマブ(商品名アバスチン)が非小細胞肺がんに対する有効性も報告されています。Cancer誌のオンライン版に,I期-III期の非小細胞肺がん患者を対象に,腫瘍細胞の血管内皮増殖因子(VEGF)-A及び血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)-2の発現と腫瘍関連間質中のリンパ球浸潤と生存期間の関連性について検討した研究結果が報告されています。

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 先日,進行胆道がんの1次療法として,シスプラチンとゲムシタビン(商品名ジェムザール)の効果を評価した英国のランダム化比較試験(ABC-02試験)を紹介しました。British Journal of Cancer誌に,日本で行われた進行胆道がんに対するゲムシタビン単独群とシスプラチンとゲムシタビン併用群を効果を比較したランダム化比較第II相試験結果が掲載されています。

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 種々の薬剤,併用療法の有効性,有害反応に及ぼす各種遺伝子の関連性の研究が盛んに行われています。Annals of Oncology誌のオンライン版に,UFTとホリナートで治療を受けた大腸がん患者を対象に,5-FU代謝酵素,葉酸代謝酵素,ビリルビン代謝酵素,テガフールの代謝酵素の遺伝子多型と有害反応の関連性を検討した日本の研究論文が掲載されています。

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 大腸がんに対する抗EGFR抗体は,KRAS遺伝子変異が認められる例には効果を発現しにくいことが知られ,抗EGFR抗体の投与前にKRAS遺伝子変異の測定を行うことが勧めされています。しかし,EGFRチロシンキナーゼ阻害剤の効果にKRAS遺伝子変異が関与するかどうかに関しては,議論があるところです。Lung Cancer誌に,KRAS遺伝子変異とEGFRチロシンキナーゼ阻害薬の奏効率との関連性について検討したメタ分析結果が掲載されています。

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